2章・始業式前日
俺の名前は柏木稜。 明日からはとうとう学校。今日は春休み最終日。明日からは2年生。 今日はやることがない・・・。 何をしたらいいんだ? 明日の用意はとっくに終わってる。 「まだ3時か・・・」 今日の晩飯まではまだ3時間以上もある。 晩飯さえおわればあっという間なのに・・・。明日のいるもので最終確認でもするか。 「えっと・・・筆記用具と、シューズと・・・こんなもんだな」 ・・・これだけやってもまだ10分しかたってねぇや。散歩にでも行こうかな。 俺が玄関で靴紐を結び始めたときだった。台所から母さんの呼ぶ声がした。 「ちょっと稜!外出するなら帰りにでもお豆腐買ってきてくれない?」 「えぇ〜」 「いいじゃない。どうせ暇なんでしょう?」 「・・・わぁったよ。」 「じゃぁ、お願いね」 そう言われて俺は家を出た。 正直言って外に出てもやることなんか無いものだ。 ・・・「ただいま〜」 寝る直前だった。 |